公訴権濫用の珍しい判決について
平成28年12月16日判決について 普通乗用自動車を運転していたAさんが赤信号を無視したとして起訴された事案で,1審裁判所は9000円の罰金刑を言い渡しましたが,大阪高等裁判所では,公訴棄却の判決を言い渡しました。 判決が認定した事実は概ね次のとおりです。...
View Articleコアラの労働基準法?
年末年始休暇シーズンに入り、海外旅行に出かける方も多いかと思います。今日は筆者がオーストラリアで出会った面白い法律を紹介します。 オーストラリアといえばコアラですよね。コアラを抱っこしての記念撮影は、多くの旅行者が憧れるイベントではないでしょうか。...
View Article書籍が出版されます(予定)
私が所属する子どもの権利委員会の中のいじめ問題研究会が執筆者となって書籍が出版される予定です。 タイトルは「事例と対話で学ぶ『いじめ』の法的対応」 (株式会社エイデル研究所 刊)といいます。 私は、執筆とともに、事務局としても関わらせて頂きました。...
View Article電子レンジの音
今日は、ゆるい言葉・俗語の話です。 電子レンジで調理したり、料理を温めることの表現で、レンジでチンするという言い方がありますね。 いまでは電子レンジの音は「ピー」と鳴るものが多くなっていて、「チーン」となるのは少数派のようです。私の家のレンジは15年以上前からピーピーと鳴きます。...
View Article共依存について
弁護士は,依存症の方と関わる機会が多くあります。依存症については最近,メディアでもよく取り上げられるようになりましたが,今日は共依存についてお話したいと思います。 共依存は,大雑把には,「特定の人間関係に深く依存してしまい,生活に支障を来すようになっている状態」と言えます。...
View Article西日本最大 ワン・ワールド・フェスティバルにお越しください
私が、実行委員会委員長をさせて頂いております関係と、大阪弁護士会も今年から参加していることもあって、恐縮ですが、この場をお借りしてご案内をさせてください。...
View Articleロールームリレー講座
もうすぐ立春のはずなのですが、寒い日が続きますね。 さて、本日は、私の所属する法曹養成・法科大学院協力センターが実施する大阪弁護士会の特別企画「ロールーム・リレー講座」のご案内をさせていただきたいと思います。 ------------------------------------------------------------------------【日 時】 平成29年3月4日(土)13:00~...
View Article散歩の勧め
最近、めっきりと寒くなりましたが、皆さんは運動をされていますか? 私は、「何か運動をしていますか?」と聞かれる度に、「さんぽ」と答えています。 散歩は大した運動にならないように思われがちですが、早足で1時間も歩くと汗ばむほど体が熱くなりますので、それなりの運動になっていると思います。...
View Article哲学から法曹実務へ
絶対的真理や絶対的正義は存在するのか?我々が考える真実は絶対なのか?私たちが話す言説はどのような根拠を有しているのか?こういった哲学的な問いは、法律家にとっても大切ではないかと思います。 私たち弁護士は、「基本的人権の擁護」「社会正義の実現」を理念としております。それゆえ、ついつい、「基本的人権」や「社会正義」が前提として存在し、絶対的なものとしてあるようについつい感じることがあります。...
View Article2/25 大阪府下一斉 無料法律相談会を開催します
2/25 大阪府下一斉 無料法律相談会を開催します。 大阪弁護士会 無料法律相談会 3つのメリット ポイント① あらゆる法律問題に対応できます!交通事故/労働問題/借金/消費者被害/後見/遺言・相続/住宅建築/知的財産/いじめ問題など内容に関わらずお気軽にご相談ください! ポイント②...
View Article市役所法律相談を担当してみて
昨日、河内長野市役所にて法律相談を担当しました。 河内長野市役所では弁護士2人態勢で担当しています。午後1時から4時半1人30分ずつの相談ですので弁護士1人あたり7人、弁護士2人で合計14人のご相談を受けます。 河内長野市役所では、随時予約を受け付けているそうですが、現在3週間待ちとか。当然ですが、昨日も14人ぎっしりでした。 弁護士に相談したいと思っている方がこれだけいるのかと思い知りました。...
View Article乾杯条例
都道府県や市町村といった地方公共団体が自治立法権に基づいて制定する法の形式を「条例」と言います。 この「条例」でみなさんが一番よく知っているのは、痴漢を取り締まる「迷惑防止条例」だったり、未成年者が深夜外出することを規制する(それだけではないですが)「青少年保護育成条例」だと思います(条例の名前は自治体によって異なります)。...
View Article反対尋問
前回証人尋問について感想を述べました。遥かに昔です。今回は、その続きで反対尋問について、述べます。 映画やドラマでは、一番ドラマチックですよね。 被告人の矛盾をつきつけ、狼狽する姿。新たな証拠をつきつけ、証人が「嘘をついていました」 かっこいいですよね。 でも、そんな展開ほとんどありません。私には、技術が拙いのか、ありません。...
View Articleプレミアム・フライデーと長時間労働とメール
先週金曜日は初めてのプレミアム・フライデーでした。プレミアム・フライデーの目指すところは,「個人が幸せや楽しさを感じられる体験や,そのための時間の創出を促すこと」(経済産業省)だそうですが,どうも私には無縁のイベントでした。無縁だった原因は言うまでもなく仕事があったからで,仕事が多く長時間労働が避けられない自分にはプレミアム・フライデーなど当分無縁だろうと思います。ただ,私も今のままで良いとは思って...
View Article「それ民事とちゃいますか」
弁護士が刑事事件に関わることはよくあります。一番多いのは被疑者・被告人の弁護人となることですが、その反対に、被害者から相談を受けて被害届を出す、という関与の仕方もあります。 しかしこの被害届ですが、実は受理してもらうのが難しい。傷害罪など分かりやすい犯罪はすぐに受理してくれますが、犯罪の種類によってはなかなか受理してもらえないこともあります。...
View Article弁護士の紹介料は払ってもいいのでしょうか?
法的紛争に巻き込まれたAさんのためにBさんが弁護士を紹介しました。その後、Aさんは、Bさんから紹介された弁護士に依頼をして無事紛争解決に至りましたが、Bさんから、弁護士の紹介料を支払うよう要求されました。 この場合、AさんはBさんに弁護士の紹介料を支払うべきでしょうか。 Aさんとしては、Bさんにもお世話になったということから、紹介料を支払いたいと考えるかもしれません。...
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