今日は私の知人の活動を紹介させていただきます。
「プリズンコンサート」をご存知でしょうか。
ここ最近では、色々なメディアで紹介されているので御存知の方もいらっしゃるかもしれません。
プリズン(prison)は刑務所のことです。
私も弁護士として刑事弁護をしますが、納得して刑務所に行く被告人もいれば、様々な理由で納得できないまま刑務所に行く被告人もいます。
できれば、判決が出てそれで終わりではなく、その後もできる範囲で何かしらかかわっていければとは思うのですが、難しいのが現実です。
いまも昔もそんなことを考えていて日が過ぎているのですが、5年前にある雑誌を読んでいたときにPaix2(ペペ)という女性デュオの活動が載っていました。
その活動というのが、タイトルにある「プリズンコンサート」でした。
刑務所へ行って、受刑者相手に歌を歌う・・・という簡単なものではありません。
このプリズンコンサートは手弁当で活動されていて、すでに400回を超えていると記憶しています。15年の活動で移動距離が110万キロで、そのほとんどをマネージャー運転の車で移動しているのですから、月並みな言葉ですが「すごい」としか言えません。
Paix2のお2人が刑務所に訪問されて、刑務所ならではの色々な制約の中で全力でコンサートを行なう。その歌を聴いて、感銘を受けて更生を誓う受刑者も少なくないそうです。
先ごろは、法務省から活動実績が認められ、保護司に就任されたり、法務省の矯正支援官(※杉良太郎さんが特別矯正監をされています。)を委嘱されて、さらに活躍されています。
プリズンコンサートでは、被害者のこと、受刑者の家族のこと、たぶん一介の弁護士では思いつかないほどの色々なことを考えながら、歌っていると思います。
そのお2人の歌声が、ひとりでも多くの受刑者の更生につながればと思ってやみません。