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Channel: 弁護士の放課後 ほな行こか~(^o^)丿
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7/7 国際人権法連続講座 第1回「いろんな性(ひと)と国際人権法」を開催しました

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大阪弁護士会広報室の小島です。

 

7月7日、市民、弁護士のための国際人権法連続講座 第1回「いろんな性(ひと)と国際人権法」が開催されました。

 

大阪弁護士会の選択議定書批准推進協議会の楠晋一弁護士からの報告です。

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大阪弁護士会選択議定書批准推進協議会副座長の楠晋一です。

 

 2013年から当協議会主催による、年3回「市民・弁護士のための国際人権法連続講座」を開催しておりますが、7月7日に大阪弁護士会で、2014年度第1回の連続講座「いろんな性(ひと)と国際人権法」を開催し、いわゆるLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を取ったもので、性的少数者を指します)の人権問題を取り上げましたので、ご報告いたします。

 

 ゲイを公表しておられるパトリック・リネハン氏(在大阪・神戸アメリカ総領事館総領事)は、ご自身が歩んでこられた道を踏まえて講演され、日本でもLGBTの方を受け入れる下地ができてきているとエールを送られました。
 

 谷口洋幸氏(高岡法科大学准教授)は、外国でLGBTの方の人権が真正面から争われた裁判例や、国際条約機関が日本に行った勧告等を踏まえて、将来日本で裁判が起きた場合に問題になりうる権利について、国際人権法の観点から解説いただきました。
 

 ゲイを公表して弁護士活動を行っておられる南和行弁護士(大阪弁護士会)からは、ご自身が受けられる相談の中から、LGBTの方が実際に直面しておられる法的問題について解説いただきました。

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引き続き当協議会では、国際人権法について市民の皆さまに広く知ってもらうために連続講座を開催いたします。

 

2014年度第2回は11月7日金曜日午後6時30分から大阪弁護士会にて「いろんな親子と国際人権法」をテーマに行います。

講師には井戸まさえ氏(民法772条による無戸籍児家族の会代表・元衆議院議員)、薬師寺公夫氏(立命館大学法務研究科教授)、鈴木隆文氏(千葉弁護士会)を予定しております。

 

皆さまのご参加をお待ちしております。


起業と弁護士

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 政府は,起業する人に年間650万円の生活費を最長2年間支給する制度を今年度中に始める,と報道されています。

 

 私は,弁護士として,起業した人やこれから起業しようとする人と知り合うことがよくあるのですが,上のニュースに対する,既に起業した人の反応の多くは,「自分でリスクをとる覚悟のない人が起業なんかしても成功するわけがない」というものです。

 

 確かにそうかもしれない,と思う反面,家庭の事情などにより,収入がゼロになるリスクはとれないけれども,優れたアイデアと,そのアイデアを実行に移す行動力を持っている人というのも,世の中に一定数存在するのではないかと思います。

 

 そういう人にチャンスを与える制度というのも,起業を促進するための多様な施策の1つとしてであれば,存在してもいいのではないかと,私は思います。支給のためのハードルをあまりに低く設定すると,「なんちゃって起業家」みたいな人が増えて,税金の無駄遣いと言われてしまうでしょうが,上記制度は,報道によれば,まず15社程度からスタートするようですから,その心配はなさそうです。

 

 起業する際には,そもそものビジネスモデルの適法性が不安であるとか,投資契約の内容が分かりにくいといった,法律面でのサポートに対するニーズは,決して少なくないと思いますが,起業しようとする人に,必要な時にいつでも相談できる法律の専門家がいるというケースは,まだまだ少ないのではないかと思います。

 

 とりあえず,起業家の方から信頼を得られるよう専門知識の習得に励む一方で,敷居が高いと思われないような,弁護士側からのアピールも必要だと考え,事務所を飛び出して積極的に人と会うようにしています。

 

 その一環として,たとえば,「コーヒーミーティング」や「肉会」といったサービスに登録しており,これらを通じてお会いする場合は,弁護士費用を請求するようなことはしていませんので,もし興味を持った方がいらっしゃれば,お気軽にミーティングなり肉会の申請をして頂ければと思います。

晩酌のビール

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蒸し暑い日が続いておりますが、みなさま体調は崩されておりませんでしょうか。

こう暑い日が続くと、晩酌のビールがとてもおいしく感じられます。

ただ、最近晩酌のビールに少し変化がありました。

発泡酒(それも糖質オフ)化・・・

これまでは、家計を圧迫していることは承知していながらも、あの旨さが忘れられず、そして自分のプライドが優先し、生ビールとすることを固持してきました。

しかし、最近のお腹周りの成長(!?)が気になり出し、遂に生ビールを断念・・・

飲みの〆ラーメンをやめられず、大して運動もしない自分の不甲斐なさ、情けなさに悲しくなります^^;

生ビールの復活に向けて・・・
〆ラーメンの回数減少やジョギング、ジム通いも視野に入ってきたところです。

とりあえず、〆ラーメンの回数減少かな^^;

徐々に頑張っていきます!!

大阪人権博物館にて、企画展「SAY NO TO RACISM ~人種差別にレッドカード~」を開催中

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大阪弁護士会広報室の堀田です。

 

7月22日から9月20日まで、大阪人権博物館(リバティー大阪)にて大阪人権博物館,大阪府サッカー協会と大阪弁護士会が共催する企画展「SAY NO TO RACISM ~人種差別にレッドカード~」を開催いたします。

 

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また,8月30日にはを、村井 満氏(Jリーグチェアマン),木村元彦氏(ジャーナリスト,「オシムの言葉」等著者),宮本恒靖氏(サッカー元日本代表)をパネリストとして迎え、上記企画展の記念シンポジウム開催いたします。

 

サッカーのおける差別的発言・行為の禁止を謳った取り組みや選手たちの行動を紹介し、国際的視野からサッカーが果たす役割について考えます。

 

詳しくはこちら

大阪人権博物館(リバティー大阪)にて、大阪人権博物館・大阪府サッカー協会と大阪弁護士会が共催する企画展「SAY NO TO RACISM ~人種差別にレッドカード~」を開催中(9月20日まで)

 

ジュニアロースクールに参加して

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去る7月24日、法教育委員会の委員としてジュニアロースクールの模擬裁判に評議サポーターとして参加をしてきました。
毎年行われているこの模擬裁判は、大阪府下の学校から集まった中学生の皆さんが弁護士扮する被疑者、証人、検察官などの尋問の様子を聴き、生徒さん自ら補充尋問をした後でグループに分かれて評議を行い、被告人が有罪か無罪かを話し合うというものです。
今年のシナリオは、ある女性が自分の部屋で殺害され、ギャンブル好きの元彼氏が被告人として審理されるという内容でした。凶器は被告人がいつも見せびらかしていたものとよく似た形状のバタフライナイフで、犯行現場付近で血の付いたサンタの服を着た被告人を目撃したという証人がいる傍ら、被告人は犯行時刻にはケーキ屋でサンタの服を着てアルバイトをしていたというアリバイがあるようなないような…!?

補充尋問では、私たちが思いもよらないような想像力あふれる質問や、
「証人はサンタの服が血で汚れていたというけれど、赤い服は水で濡れても色が濃く見える。本当に血だったのか、血の臭いはしたのか。」
・・・など、実務家もはっとするような鋭い質問が相次ぎ、驚かされてしまいました。

続く評議でも各班初対面の生徒さん同士のはずなのに、それを感じさせないような活発な議論が行われたことにまたまた驚かされてしまいました。

何より一番印象的だったのは、評議の過程で、どの生徒さんも一つの正解を探そうとするのではなく、自分の頭で証拠を一つ一つ評価して、論理を組み立てて、「自分の意見」として有罪か無罪かを決めていたところです。
最近はggrksという言葉があるように、なんでもインターネットで調べれば「正解」がわかる、というような風潮がありますが、自分の頭で考えて自分なりの答えを一旦出すことの大切さを、本当に熱心に考えている生徒さんの姿を見て改めて感じました。

最終的には全ての班が無罪判決という結果ではありましたが、班によっては最後まで班のメンバー間で意見が割れていたところもあったようです。そして、その結論をとった理由をきいてみても、動機をあると評価したかないと評価したか、あるとした場合それは強いのか弱いのか、バタフライナイフが被告人のものであると評価したか否かなど、その理由が少しずつ異なったので、各班非常に有意義な議論がされたのではないかと思います。

学生さんと話ができるのは楽しいかな、という軽い気持ちで入った法教育委員会でしたが、思いのほか自分の勉強になっています。今後とも学生さんの考えるきっかけになるような活動をしていければと思っています。

サッカー観戦

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またまたサッカーの話題です。

 

先日、息子がガンバ大阪のファンになってくれたので、息子を連れて、ガンバ大阪対横浜マリノスの試合を見に行ってきました。ガンバ大阪は、3連勝中の勢いそのままに後半2得点をあげ、見事勝利を収めまてくれました!息子も、ガンバ大阪の勝利に大満足の様子でした。

 

試合終了後は、秘密のルート(?)を使って、競技場の中まで行かせてもらい、宇佐美選手と写真を撮らせてもらいました。息子は、憧れの宇佐美選手に握手してもらい、「今日は、右手は使わへん!」と言っていました。。。。。

 

万博競技場、懐かしかったです。。。。。もう一度、選手時代に戻りたくなりました。。。。。

8/27 夏休み親子憲法セミナー「池上彰さんと考えよう!そうだったのか!憲法そして平和」を開催します

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大阪弁護士会広報室の堀田です。

 

8月27日に大阪弁護士会館にて、日本弁護士連合会(東京)が開催する
夏休み親子憲法セミナー「池上彰さんと考えよう! そうだったのか!憲法そして平和」をテレビ中継します。

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夏休み期間を利用して未成年の方にも楽しく憲法と平和主義について学んでいただくことをねらいとしていますが、大阪弁護士会では中学生や未成年に限らずどなたでもご参加いただけます!

 


詳しくは大阪弁護士ホームページをご覧ください。

http://www.osakaben.or.jp/event/2014/2014_0827.php
 

MBSラジオ「弁護士の放課後 ほないこか(^o^)丿0811」 今夜放送

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大阪弁護士会 広報室の北野知広です。

 

毎週月曜日よる7時からお送りする、MBSラジオ1179「弁護士の放課後 ほないこか」

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本日の出演は、中村克宏弁護士と中川澄弁護士のお二人です。

この日の天気に負けない爽やかなスリーショットです。

 

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<ラジオ収録場所(大阪弁護士会館14階)から望む夏空>

 

続いての、「法律のほ~」のコーナーでは、大阪弁護士会 西出智幸副会長に、都議会の野次問題に関連して、野次についての法的問題についてお話いただきます。

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今夜の放送もお楽しみに!


全編石田会長出演!MBSラジオ弁護士の放課後 ほな行こか~」の100回記念特番8月25日(月)午後7時オンエア!

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平成24年10月に放送を開始しました、本会提供のラジオ番組
「弁護士の放課後 ほな行こか~」が、8月25日(月)午後7時放送分をもちまして、
100回目を迎えます。


そこで100回目は全編石田会長による特別バージョンをお届けします。

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100回にちなんで、大阪弁護士会の弁護士100名から寄せられた声をもとに、会長の本音にグイグイ迫ります。

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「弁護士を漢字ひと文字でたとえると?」


石田会長のお答えは、実に感動的なものでした。
皆様、是非番組内でご確認ください。

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◆番組名  「弁護士の放課後 ほな行こか~」
◆日 時  8月25日(月)午後7時~7時30分
◆放送局  MBS毎日放送ラジオ 1179kHz
◆番組ホームページはこちら

    http://www.mbs1179.com/hona_p/  

 

 

愛は全てを受け入れること?

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大阪弁護士会広報室の小島です。

 

9月5日(金)、講演会「デートDVを考える~愛は全てを受け入れること?~」を開催します。

 

2013年のDV防止法改正により、婚姻関係になくとも生活の本拠を共にする交際相手からの暴力も同法の対象となりました。

 

近年、交際相手からの暴力(いわゆる「デートDV」)により、被害者やその親族が殺害されるといった痛ましい事件が報道されるなど、若年層におけるデートDVは身近で深刻な問題として注目されています。

 

そこで、「ストップ!デートDV」の著者である伊田広行氏をお招きし、デートDVの背景と実態ならびに、「愛の名のもとに束縛は許されるのか?」等といった具体的な例を交えてデートDVについてお話しいただき、皆様と一緒にデートDVについて考えたいと思います。

 

参加費は無料です。

多数の皆様方のご参加をお待ちしています。

 

 

日時: 2014年9月5日(金)午後6時~

場所: 大阪弁護士会館

講師: 伊田広行氏(神戸大学・立命館大学非常勤講師)

 

詳しくは大阪弁護士会HPをご覧ください(PDFファイル)。

http://www.osakaben.or.jp/event/2014/2014_0905.pdf

広域避難者の安定した住宅保障はどうあるべきか

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大阪弁護士会広報室の小島です。

 

9月6日(土)、大阪弁護士会館にて、日弁連第57回人権擁護大会プレシンポジウム「広域避難者の安定した住宅保障はどうあるべきか」が開催されます。

 

東日本大震災、東京電力福島第1原子力発電所事故から3年半が経過しようとしているなか、今なお多くの避難者が避難生活を余儀なくされています。関西広域連合発表では、2014年7月4日現在3,694名の方が、関西広域連合内に避難されています。

 

しかし、現状は、仮設住宅入居の入居期限は、災害救助法に基づく1年ごとの延長決定がなされているに過ぎません。果たして、災害救助法の枠内での支援継続で、避難者の方々の今後の人生設計、生活設計がたてられるのか、もっと、長期間の延長あるいは、抜本的な新たな立法が必要ではないのか。

 

関西方面への避難者の方々、自治体関係者の方、被災者支援の先頭に立って活動されているNPO、弁護士によるシンポジウムを企画いたしました。このシンポジウムによって、避難者の方々が必要とする提言に結びつけることができないか、皆様と一緒になって考えてみたいと思います。

 

日時: 2014年9月6日(土)午後1時半~4時

場所: 大阪弁護士会館

内容:

1) 基調講演「災害時の避難者の住宅保障の現状と今後のあるべき施策」 (弁護士 津久井進氏 兵庫県弁護士会会員)

2) 多様な住宅ニーズについての避難者の声

3) パネルディスカッション「避難者の安心できる住宅保障とは?」

4) 近畿弁護士会連合会としての意見書の提案

 

 

詳しくは大阪弁護士会HPをご覧ください。

http://www.osakaben.or.jp/event/2014/2014_0906.php

MBSラジオ「弁護士の放課後 ほないこか(^o^)丿0818」 今夜放送

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大阪弁護士会 広報室の北野知広です。

 

毎週月曜日よる7時からお送りする、MBSラジオ1179「弁護士の放課後 ほないこか」

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本日の出演は、松井良太弁護士と春木由香弁護士のお二人です。

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平成24年10月に放送を開始したこのラジオ番組も、本日で99回目の放送となりました。

次回100回目となる放送は全編石田会長による特別バージョンをお届けしますので、お楽しみに。http://www.osakaben.or.jp/blog/posts/99/entry/1743

 

 

続いての、「法律のほ~」のコーナーでは、大阪弁護士会 スポーツ・エンターテインメント法実務研究会の井上圭吾弁護士に、8月30日にリバティおおさかで開催される、『SAY NO TO RACISM-人種差別にレッドカードー』について紹介していただきます。

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大阪人権博物館(リバティー大阪)にて、シンポジウム「SAY NO TO RACISM ~人種差別にレッドカード~」を開催します

 

元日本代表宮本恒靖氏来たる!大阪人権博物館(リバティー大阪)にて、シンポジウム「SAY NO TO RACISM ~人種差別にレッドカード~」を開催します

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大阪弁護士会広報室の堀田です。

 

8月30日に、大阪人権博物館(リバティー大阪)にて、村井 満氏(Jリーグチェアマン),木村元彦氏(ジャーナリスト,「オシムの言葉」等著者),宮本恒靖氏(サッカー元日本代表)をパネリストとして迎え、記念シンポジウム開催いたします。

 

 

サッカーにおける差別的発言・行為の禁止を謳った取り組みや選手たちの行動を紹介し、国際的視野からサッカーが果たす役割について考えます。

 

詳しくはこちら↓

大阪人権博物館(リバティー大阪)にて、シンポジウム「SAY NO TO RACISM ~人種差別にレッドカード~」を開催します

民事と刑事

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少し前に,有名古物商がネット上に万引き犯の顔写真を公開するかしないかが話題になりました。

このとき,いろいろな人が,様々な意見を述べていました。
その中には弁護士もおられ,

当然のことながら「法的な責任の有無」についていろいろとお話しされていました。

その中には,「全く責任を負わない。損害賠償しなくてもいい。」という意見もあれば,「刑事責任が発生する。」という意見もあり,「弁護士が言うことなのに食い違いがあるのはなぜなのだろう?」と不思議に思われた方もおられたかもしれません。

これは,損害賠償というのが民事上の責任で,刑事上の責任は,罰金や懲役といった刑事罰の問題であり,その結論が必ずしも同じにはならないために生じる食い違いと言っていいかもしれません。

 

今回のケースで言えば,ネット上にモザイクつきとはいえ個人を特定できる情報が流された場合,その情報を流された人が情報を流した人に損害賠償請求が出来るかという民事上の責任の問題と,情報を流した人がそのことについて処罰されるかという刑事上の責任の問題とがありました。ですが,聞く側も答える側も,その違い,区別をさほど意識せずに伝えていたため,結論が異なるように見えたかもしれません。

 

今回のケース,刑事上の責任としてみれば,刑法の脅迫罪などが成立する可能性が高いというのが私を含め,多くの弁護士の意見のようです。ただ,脅迫罪が成立するとしても,実際に事件として起訴されるか,刑事処分が下されるかは,別の問題です。

 

 

では,このようなケースで,私が「こんな事をやっても大丈夫か?」と聞かれたらどのようにアドバイスをするか・・・。
多分,「やめておいた方がいい。」とお答えすると思います。民事上の損害賠償を負う危険性,刑事上の処罰を受ける危険性とも,確かにそれほど大きくはないのですが,違法性のある行為ですから,「やっても大丈夫。」とはお答えしにくいですし,話題になることより法令遵守について意識が低いという風に思われることを恐れますので。ただ,私たちが出来るのは,あくまでアドバイスに過ぎませんが。

皆さんのお考えも聞かせていただきたい問題です。

殺人事件の数

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雑談の中で私が弁護士であるということを言いますと,刑事事件の話になることがあります。そして,「最近,昔に比べて殺人が増えましたねえ。」と言われることがあります。

この話には2つの誤解があると思います。

 

ひとつは,弁護士→刑事弁護という誤解です。
私は,以前は相当に刑事弁護事件を担当していたのですが,ある時期を境にあまりしなくなり,現在の私の仕事の大半は刑事事件以外が占めています。そういう弁護士は少なくないと思います。
もっとも,雑談でのことですので,私も適当に話を合わせたりしますので,この誤解はさしたる問題ではありません。

 

もうひとつは,「昔に比べて最近は殺人事件が増えている」という点です。統計を見る限り,これは明らかな誤解です。

殺人事件の発生件数や殺人事件による被害者の数は,毎年減っています。いくつかの統計があるのですが,例えば厚生労働省(厚生省)が発表している人口動態統計の中の「他殺による死亡者数」は,最大が1955年の2119人で,以後は概ね一貫して右肩下がりとなり,2013年には341人となっています。
警察庁が発表する殺人(殺人罪及び強盗殺人罪。いずれも未遂を含む)の認知件数も,
昨年,939件で戦後初めて1000件を割り,人口10万人あたりの認知件数も2009年に1を切って0.8程度となっています。

 

どうして減っているのでしょうか。
冒頭に書きましたように刑事事件の専門家ではない私には想像以外では答えることができません。何かの雑誌で,殺人事件を起こすのはどこの国でもいつの時代でも20~30代の男性が多いが,我が国ではこの層が起こす殺人事件が大きく減っている,と読んだことがあります。

納得できる気はしますが,ではなぜその層による殺人が減ったということの説明はわかりませんでした。罪を犯さなければ食べて行くこともできないという時代と比べて,現代の社会が相対的に豊かになったということは影響しているようのだろうとは思います。ほかにも,防犯の設備などが整ったということも言えるように思います。

 

一方,「殺人事件が増えている」という印象を持つ人が多いのはどうしてでしょうかとも考えます。センセーショナルな報道のあり方でそのような印象を持つだけかもしれません。ただ,私は,動機などがわかりにくい殺人事件が目立つことがひとつの原因ではないかと思います。

 

昔,東大で刑法を教えていた牧野英一教授(1878~1970)の刑法の本の最初には,「夫レ犯罪ハ生存競争ノ疲弊ナリ(全ての犯罪は生存競争の疲弊である)と書いてあったそうです(私は民法の大家の我妻栄教授の本の中でのこのくだりの引用を読んだだけであり,直接現物を読んでいません)。

不可解な殺人事件の報道に触れるたび,さてこの加害者は果たして何と闘っていたのだろうと考えてしまいます。

 


8/27、夏休み親子憲法セミナー(テレビ中継)

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大阪弁護士会広報室の小島です。

 

8月27日(水)、日弁連が東京の会場で開催する、夏休み親子憲法セミナー「池上彰さんと考えよう! そうだったのか!憲法そして平和」を、大阪弁護士会館で、テレビ中継上映いたします。

 

 

夏休み期間を利用して、未成年の方にも楽しく憲法と平和主義について学んでいただくことをねらいとするセミナーです。

東京会場では中学生を主な対象者としておりますが、大阪弁護士会では中学生や未成年に限らずどなたでもご参加いただけます!

 

当日は大阪弁護士会の弁護士が、セミナーの内容をより詳しく解説したり、直接ご質問にお答えしたりする時間も設ける予定です。

 

参加費は無料です。是非ご参加ください。

 

日時: 2014年8月27日(水) 午後1時~午後4時30分

場所: 大阪弁護士会館

 

 

詳しくは大阪弁護士会HPをご覧ください。

http://www.osakaben.or.jp/event/2014/2014_0827.php

 

8/29、ベネッセ情報漏えい110番

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大阪弁護士会広報室の小島です。

 

大阪弁護士会は、8月29日(金)、「ベネッセ情報漏えい110番」を実施します。

 

株式会社ベネッセホールディングスの2200万件を超える顧客情報が大量に流出し、複数の名簿業者を経て、拡散している状況です。

国民生活センターによれば、ベネッセ情報漏えいに便乗した振り込め詐欺のような二次被害も生じています。

そこで、ベネッセ情報漏えい問題に関する被害実態調査のため、標記110番を実施することといたしましたので、お気軽にお電話ください。

 

日時: 2014年8月29日(金) 午前10時~午後4時

電話番号: 06-6366-4002

 

詳しくは大阪弁護士会HPをご覧ください。

http://www.osakaben.or.jp/event/2014/2014_0829.php

鈴木敏夫プロデューサーから学ぶプロであるということ

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弁護士は法律業務に関するプロです。

常日頃、私は、プロ意識を持って、仕事に対峙することが大事だと考えております(どこまで、プロとして実践できているか、心許ない限りですが・・・)。

 

そこで、プロ意識に関する考察については、様々なプロの書いた書物等に目を通し、自分を省みるようにしております。

 

最近、読んだ本の中でかなり感動した本があります。

 

「仕事道楽-スタジオジブリの現場」(鈴木敏夫、岩波新書)

です。

 

「あの」スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが書いた「仕事論」ですので、面白くないはずはありません。

 

その中で出てきたフレーズで、ハっとさせられたものがありました。

 

「大事なのは『いま』『目の前』です。『昔』はもう、どうでもいいんです。」 スゴイことだと感じました。

 

ついつい、過去について一喜一憂し、将来のための現在を位置づけがちですが、 大事なことは、「今」という瞬間だということです。

 

「今」という瞬間に、自分がもてるもの全てを投入すること、それが大事なのだと。 まさに、プロだと感じました。

 

将来は~と言ってしまうことは、ごまかしでしかない、 プロなら、「今」に全力投入し、そして、その結果を出すことが大事なのだと。

 

もっと、自分のプロ意識を磨いて、プロにならねばと感じた読書経験でした。

MBSラジオ弁護士の放課後 ほな行こか~」の100回記念特番 今夜午後7時オンエア!

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大阪弁護士会広報室の北野です。

 

平成24年10月に放送を開始しました、本会提供のラジオ番組「弁護士の放課後 ほな行こか~」が、本日の放送をもちまして、100回目を迎えます。そこで100回目は全編石田会長による特別バージョンをお届けします。

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100回にちなんで、大阪弁護士会の弁護士100名から寄せられた声をもとに、会長の本音にグイグイ迫ります。

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プライベートでも仲の良いお二人の楽しいトークをお楽しみください。

あつい話二題

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1.暑い話

 

残暑お見舞い申し上げます。

毎日灼熱の暑さが続きますね。とはいえ、日が暮れると草むらから虫の集(すだ)く音がひそやかに聞こえてきますし、夜はいくらか凌ぎやすくなりました。季節は確実に巡っていきます。

 

我が国には季節の移ろいを細やかに表現する言葉があります。二十四節季の区分では、今は「処暑」。立秋を過ぎ、暑さが峠を越すころという意味です。さらにこれを細分化した七十二候では、8月下旬は、「天地始粛(てんちはじめてさむし)」です。サムシと聞くと、暦の上から涼しい風が吹いてくるような気がします。残暑も後少しです。

ばてないように、頑張りましょう。

 

2.熱い話

 

 さて、秋が来ると臨時国会が開かれます。ここでカジノ推進法が成立するかといわれています。そうなれば、特区の一つである大阪でベイエリアにカジノが作られることになります。カジノだけでなく、観光施設、ホテル等と一体となった総合リゾートIRの開発だというキャッチフレーズで、経済効果、雇用拡大、観光客誘致につながるのだと、誘致に積極な声もあります。韓国ウォーカーヒル、マカオ、シンガポールがカジノで儲けているのを見て、日本も同様にということでしょう。でも、もうかるからと言って、そう安易に大阪にカジノを作っていいのでしょうか。

 

厚労省は、同省研究班発表の推計によると、日本国内でギャンブル依存症の人は成人人口の4.8%にあたる536万人にのぼるとみられ(なお、米国では1.58%、韓国では、0.8%)、日本人は依存性が高いので、依存者の増加の危険を懸念し、カジノが解禁されるとしても、日本人の入場を禁止するように提言しています。

 

さて、日本人の入場を禁止して、外国人観光客の懐を当てにして、果たして期待する経済効果が上がるのか。近隣に老舗のカジノが複数存在する中で、カジノだけを目当てに大阪に来る外国人観光客が果たしてどれくらい来るのか、どれくらいの外貨を落としていくのか十分な検討もなく、ただ儲かりそうだという熱におかされているのではないかと思います。

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