大阪弁護士会広報室の小島です。
7月7日、市民、弁護士のための国際人権法連続講座 第1回「いろんな性(ひと)と国際人権法」が開催されました。
大阪弁護士会の選択議定書批准推進協議会の楠晋一弁護士からの報告です。
大阪弁護士会選択議定書批准推進協議会副座長の楠晋一です。
2013年から当協議会主催による、年3回「市民・弁護士のための国際人権法連続講座」を開催しておりますが、7月7日に大阪弁護士会で、2014年度第1回の連続講座「いろんな性(ひと)と国際人権法」を開催し、いわゆるLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を取ったもので、性的少数者を指します)の人権問題を取り上げましたので、ご報告いたします。
ゲイを公表しておられるパトリック・リネハン氏(在大阪・神戸アメリカ総領事館総領事)は、ご自身が歩んでこられた道を踏まえて講演され、日本でもLGBTの方を受け入れる下地ができてきているとエールを送られました。
谷口洋幸氏(高岡法科大学准教授)は、外国でLGBTの方の人権が真正面から争われた裁判例や、国際条約機関が日本に行った勧告等を踏まえて、将来日本で裁判が起きた場合に問題になりうる権利について、国際人権法の観点から解説いただきました。
ゲイを公表して弁護士活動を行っておられる南和行弁護士(大阪弁護士会)からは、ご自身が受けられる相談の中から、LGBTの方が実際に直面しておられる法的問題について解説いただきました。
引き続き当協議会では、国際人権法について市民の皆さまに広く知ってもらうために連続講座を開催いたします。
2014年度第2回は11月7日金曜日午後6時30分から大阪弁護士会にて「いろんな親子と国際人権法」をテーマに行います。
講師には井戸まさえ氏(民法772条による無戸籍児家族の会代表・元衆議院議員)、薬師寺公夫氏(立命館大学法務研究科教授)、鈴木隆文氏(千葉弁護士会)を予定しております。
皆さまのご参加をお待ちしております。