薬物犯罪や病的盗癖でなくても、犯罪を繰り返す人はいる。
裁判の時には、「もう二度と犯罪はしません。」と約束する。「裁判だから、わざと感じいい風に言った」と言われればそれまでだが、その言葉は、その時の気持ちとしては偽りではないのだろう。裁判のときは、真摯に反省しているはずである。しかし果たして、その言葉を信じることができるだろうか。時とともに、反省の気持ちは麻痺し、薄らいでいくのもまた、事実である。彼の信念が試される。
昔々、銀河系のはるか彼方で・・・
銀河共和国は軍隊を持たず、徳を積んだ少数のジェダイが平和を維持していた。しかし、元老院議員のパルパティーンは裏で敵軍を支援して戦争の危機感を煽り、人民を誘導して最高議長に就任する。彼は軍備を増強し、反乱の嫌疑をかけてジェダイを抹殺、帝国の皇帝として君臨した。
人類はこれまで、何度も同じ過ちを繰り返してきた。一人の「英雄」と思えた人物に権力を与えてしまい、その独裁者は思想・言論を統制し、戦争をし、そしてその後に人々は過ちに気づき、反省する。
勝れて民主的だと言われたワイマール憲法によって選出され、これを「全権委任法」によって踏みにじったヒトラーも、人民の政府を勝ち取ったはずのソビエトで、「テロ組織とテロ行為」なる法律を作り粛清をしたスターリンも、人民が権力を与えたのだ。
日本は敗戦し、「もう二度と戦争はしません。」と約束した。「GHQに言わされた」と言われればそれまでだが、その言葉は、その時の気持ちとしては偽りではなかったのだろう。戦後のときは、真摯に反省していたはずである。しかし果たして、その言葉を信じることができるだろうか。時とともに、反省の気持ちは麻痺し、薄らいでいくのもまた、事実である。我々の信念が試されている。