知的財産管理技能検定を受けに行ってきた。
この検定には,1級(特許専門業務),1級(コンテンツ専門業務),1級(ブランド専門業務),2級,3級があり,それぞれ学科試験と実務試験が用意されている。今回,私が受験したのは2級と3級である。
合格すると,「知的財産管理技能士」と名乗ることができ(名称は法律上独占が認められている),知的財産分野(特許,商標,著作権等)について,管理能力があることを(国家資格であるため)対外的に証明することができる。
弁護士であれば,(法律事務に含まれることから当然に)知的財産に関する業務についても行うことができるが,「弁護士」という肩書だけでは,顧客からみて,どの分野についての経験が豊富なのか,興味を持っているのかが分からない。この点,ホームページ等のプロフィール欄に「〇級知的財産管理技能士」と記載しておけば,知的財産分野に興味を持って取り組んでいることをアピールすることができるという訳である。
3級の受験生には実力試しや就職活動のためと思われる学生らしき若者たちも多かったが,2級となると,かなり年配の方もちらほらと見かけられ,所属企業や団体で受験を奨励しているのかなとも感じられた。
結果,無事合格となり,合格証書とともに,「知的財産管理技能士会のご案内」というチラシが送られてきた。年会費は1万円かかるが,知的財産に関するいろいろな情報が得られるようだったので,さっそく入会してみた。次は1級(コンテンツ専門業務)に挑戦してみたいと思っているが,合格率はかなり低いとのことなので,気長に何度も挑戦することになりそうだ。
平成29年8月現在,知的財産管理技能士の数は合計8万4154名であり,すでに様々な分野でその知識・技能を活かして活躍中とのことである。そのうちの1人として,今後も知的財産に関する知識・技能を研鑽していきたいと思っている。