映画やドラマで、弁護士が尋問する場面があると思います。
反対尋問が成功して、証人が、「私が嘘をつきました。」
とドラマチックな展開もありますね。
でも、現場では、ほとんどそんな展開はありません。
少なくとも私には、そんな経験はありません。
だから、自分側の証人の準備が大事なのです。
証人の記憶があいまいだったり、緊張して、真っ白になったり、
法廷で立ち往生することも、ときにあります。
証人尋問は、多くの人には、滅多にない経験です。
だから緊張して当然なのです。
でも、
裁判所に伝えたい部分が伝わらないでは、尋問としては失敗です。
だから練習を重ねます。地道な作業ですが、依頼者と事件を共有するいい機会でもあります。
依頼者は、不安になって、尋問事項を覚えなければいけないのですか、と聞かれることもあります。一語一句を覚える必要は全くないと、私の場合は伝えます。
だけど、依頼者は不安になります。
そこで、時を置き、また練習を重ねます。
そんな経過が尋問では現れます。
いわば尋問はライブです。
みなさんも是非尋問を聞いてみてください。
反対尋問ももちろん準備なのですが、またの機会にお伝えします。