弁護士のバッチについての◯×クイズです。
①弁護士バッチには菊の花がデザインされている
②弁護士は弁護士バッチを借りている
③金バッチと銀のバッチがあり,「金の弁護士」が金のバッチを,「銀の弁護士」が銀のバッチを着けている
④なくした場合はメルカリで買う。
①×
弁護士バッチ(記章)には,菊ではなくひまわりがあしらわれ,真ん中には天秤が描かれています。いつも太陽を向くひまわりのように、常に正しい方を向く,という姿勢を示しています。
②◯
バッチの裏にはそれぞれの登録番号が書かれていますので,一人ひとりに「自分のバッチ」があります。しかし,所有物ではなく,日本弁護士連合会から貸与を受けています。死亡したときや弁護士をやめたときには返さなければなりません。
③×。ただし前半は◯
一般の弁護士バッチは銀製です。金メッキがされているため,最初は金色ですが,しばらくするとそれが剥がれて銀色になります。ただし,希望すれば代金を支払って純金のバッチにすることもできます。代金は金の相場に応じて変動することになっており,現在は7万円強のようです。純金のバッチの弁護士はあまりいません。
とすると,金色のバッチは比較的経験の浅い弁護士という印象を与えることもあります。そう思われるのを嫌い,バッチを小銭入れに入れるなどして,早く銀色になるようにする弁護士もいるようです。
私の事務所に所属していた弁護士が、若い頃,依頼者の方から「弁護士さんには金の弁護士さんと銀の弁護士さんがいるんですか」という質問を受けたことがありました。「そうですね」と答えた彼は,その後私から厳しく説教をされました。バッチの色で弁護士の種類が違うわけではありません。銀のバッチ5つと金のバッチ1つが同じ価値というわけでもありません。
④もちろん×
メルカリでは買えませんし,他のネットでも買えません。実はなくすと結構大変なのです。始末書を書かなければなりませんし,「官報」という政府が発行する新聞のようなものに名が載ります。裏面には再交付であることを示す「再」の字が入ります。2度目の紛失の場合は「再2」のようになります。弁護士は、バッチをなくさないよう,細心の注意を払っているのです。
親しい弁護士がいれば,頼めば外して見せてくれるでしょう。でも,くれぐれもなくさないようにして下さい。