大阪弁護士会国際委員会の児玉実史です。
関係の皆様のど根性とご協力で、「日本国際紛争解決センター」が、このたび大阪は福島、検察庁のビルにオープンすることになりました。
このセンターは、主に「国際仲裁」事件の審理を行う会場となったり、「国際仲裁」にかかわるセミナーや研修を実施します。
「国際仲裁って何?」という方がほとんどでしょう。日本では、もめたら最後は裁判所、というのが常識となっていますが、世界では、残念ながら裁判所が信頼できない国、他国の裁判所の判決の執行を認めない国が多数あります。そこで、国際紛争の解決には、裁判でなく「国際仲裁」を利用する、というのが、大きな流れとなっています。
その拠点となる施設を日本に作ろう、という話は、関係者の間では20年来の悲願でした。このたび、大阪の弁護士会、商工会議所、関経連などが、検察庁の2階にある「国際会議場」という同時通訳設備付の立派な施設を国際仲裁のために使わせてほしいと意見書を出したところ、政府もこれを聞き入れて、「日本国際紛争解決センター」の大阪事務所を、検察庁の建物の一画にオープンさせていただく運びとなったのです。
大阪で国際仲裁が増えれば、海外と取引をする関西の企業も、地元で安く国際紛争を解決できます。国際仲裁の審理に当事者、弁護士、速記者などが集まり、国際会議を招致するように、交通、宿泊、観光、飲食の需要も期待できます。大阪をもっと元気にするために、頑張るで!
オープニングセレモニーと記念セミナーを26日午後に開催しますので、事前登録の上ぜひのぞいてみてください!