ここ最近、いつもどこかで新しい流行語を聞いているなぁと思っています。
私なんかは、流行り廃りが好きな性格なので、耳にした流行語は使ってみたくなってしまいます。
そんな折、小学生の頃からの付き合いのある、とある友人を思い出します。
彼は流行に全く興味がないタイプの人間で、高校を卒業後、ある会社の工場に勤務していました。ある日、私は彼を誘ってラーメンを食べに行きました。
2人してラーメンをすすりながら、当時流行っていたKYという言葉を知っているか彼に確認したところ、知っている、とのことでした。
私はとても驚き、また、疑いながらも、意味を尋ねたところ、彼は、
「危険予知」
と言い放ちました。
彼の勤務工場の様々な場所に「いつでもKY!危険予知を怠るな!」といった注意喚起の記載がされた紙が貼られているようです。
私の方から、世間で言うKYとは空気を読まないという意味だと説明したところ、毎朝行っている「KY訓練」が「空気を読まない訓練」になってしまうやないか、とえらく御立腹でした。
所変われば意味変わる。
特に我々は言葉を慎重に選ばなければならない場面が多いことですし、彼から得た体験を活かして、丁寧に言葉を使っていきたいと思う次第です。