林裕悟です。今年度もこのブログの執筆を担当させていただくことになりました。
昨年の4月からこのブログを担当させていただき,山でサルに取り囲まれた話とか,大川の濁流を泳ぐ話とか,なるべく面白く読んでいただけそうな話を書いてきたつもりです。
今年度も,実りの乏しい,法律とは無縁の,弁護士らしからぬ話ばかりになると思いますが,お付き合いいただけると幸いです。
さて,私事で恐縮ですが,我が家の第三子が,この春,幼稚園を卒園し,小学校に進学しました。
これをもって,私が毎朝続けてきた幼稚園への子どもの「送り」は無事に終了しました。
第一子が1歳で保育園に通い始めたときからですので,約10年に亘って続けてきたことになります。
泣いて嫌がる子どもをなだめすかして,最後は抱きかかえて保育園に連れて行ったこと,第一子と第二子がけんかを始めて一緒には行かないと言い出して道の真ん中で困りはてたことなどが,昨日のことのように思い出されます。
が,私がこのブログに書きたいのは,そんな思い出話ではありません。
お父さんである私にとって,子どもを幼稚園や保育園に「送っていく」ということが,どれほど有意義で貴重な時間だったかを皆さんにお知らせしたくって,今回はこの話題を選びました。
何の気なしに始めた保育園への「送り」ですが,10年後に振り返ってみて,とても「いい」時間だったと心の底から思います。
まず,お母さんのいないところで子どもと直接話ができる貴重な時間を持つことができます。子どもの本音を聞くことができます。また,お母さんの前ではなかなか言いにくいことを子どもに伝えることができます。
次に,子どものお友達と会い,そして,仲良くなれます。お友達がなついてくれます。子どもから,「今日,○○くんが先生におこられてん。」と聞いても,手に取るように情景が目に浮かびます。「あの子ならやりそうやなあ…」って感じ。その結果,子どもの話に関心をもって耳を傾けることができます。
保育園の先生や幼稚園の先生から直接子どもの様子を伝えることができます。また,先生の性格や子どもへの接し方が分かります。「今日,○○くんが先生におこられてん。」という子どもの話に,さらに関心を持つことができます。
ママ友と仲良くなれます。パパ友とも仲良くなれます。先生とも仲良くなれます。保育園や幼稚園の行事に参加するのが億劫ではなくなります。
運動会で,音楽会で,自分の子どもだけでなく,お友達の成長を実感できます。「あの子,年少さんのときはお母さんと離れられなくって大泣きしていたのに…」とか。運動会や音楽会の楽しさが倍増します。
保育園や幼稚園に送っていくことは,時間の都合さえ合えば,決して大変なことではありません。
そして,実際にやってみると,いいことしかありません。
お父さんの育児への参加方法として,毎日お風呂に入れるとか,週末に子どもと遊ぶとか,子どもを寝かしつけるとか,いろいろああります。その中でも,幼稚園や保育園に「送っていく」のは,手間と効果を比較すると,最も少ない労力で,最も多くのメリットが得られる方法なのではないでしょうか。
これからお子さんを育てていこうとしているお父様方,ぜひ,お子さんを保育園や幼稚園まで送っていってください。
お父さんが子どもの手を引いてニコニコ話しながらゆっくりと歩いている姿は,きっと,近所の方々にほほえましく映るのだと思います。
きっと,近い将来,見ず知らずのおばあちゃんに,「いいお父さんやねえ」と声をかけてもらえるでしょう。
もしかしたら,アメちゃんをもらえるかもしれません。
そんな副次的な効果も期待できます。
気が付けば,あなたも「良いパパ??」(親バカ??)ですよ!