突然ですが、皆さんは「弁護士劇団ななころび」という劇団をご存じでしょうか。
知らないですよね。
知らない方が当然だと思います、知ってたら超マニアックです。
この「弁護士劇団ななころび」というのは、もともと弁護士会での主に遺言・相続に関するイベントで寸劇をするために弁護士会内の有志の弁護士が集まってできたものです。
例年、4月15日と11月15日の「良い遺言(いごん)の日」と「いい遺言(いごん)の日」に弁護士会で記念イベントをするのですが、その中で寸劇やコメディーなどを行って地道に活動してきました。
最近では、遺言・相続分野にとどまらず、中小企業支援センターの発足イベントでたむらけんじさんと一緒に寸劇をしたり、弁護士会内にとどまらず読売新聞本社内で同社主催のイベントに出演したりと活動の幅を増やしつつあります。
メンバーはすべて弁護士であり、演劇についても基本的に素人です。
しかも皆当然普段は本業をしていますので、練習時間も限られています。
そんな中、楽しいことが好きというメンバーが集まってわいわい楽しくやっています。
昨日がちょうど4月15日で「良い遺言(いごん)の日」でした。
そこで、またまた劇団ななころびで出演をしてきましたので今回はそのご報告です。
私は最近この劇団の活動に皆勤賞で参加しており、 昨年の11月15日の「いい遺言の日」でも劇団でコメディをしたのですが、 正直その時は少し準備が足らず、今までやったイベントの焼き直しで 皆がなぁなぁでイベントをしたようなところがありました。
そこで、イベント終了後、これではいけないということで、 ちょっと気合いを入れ直して本格的な劇をやろうと他の劇団員に声かけをしたのです。
そうしたところ、シナリオ担当の弁護士の先生がものすごくがんばってくださり、 想像以上のすごいシナリオ(全20ページ!)が完成しました。
それからは、限られた時間の中で本読み(台本の読み合わせ)や リハーサルなどをくり返し、昨日の本番に至りました。
最初は覚えるセリフが多くて、演技どころではなく、本番も大丈夫かと 心配していたのですが、そこは皆さすが弁護士で、本番には間に合わせてきて セリフもほぼ完璧な状態になりました。
本番には、セリフを覚えるだけでなく、完全に役になりきった演技まで行い、 完璧なシナリオと相まって見ていたお客さんの中には感動でほろりと涙ぐむ方も おられ、40分以上の劇でしたら皆さんあきずに見て頂きました。
正直言ってプロの俳優の方には到底及びませんが、 それなりに見ていただけるものができたのではないかと思います。
練習をがんばった分,劇がおわった後の高揚感もほどよくて、 久しぶりにいい気分に浸ることができました。
「弁護士劇団ななころび」は完全にボランティアの有志での活動であり、 セリフ覚えや練習のために結構な時間がとられますので通常の業務を する上では弊害はあってもいいことはありません。
それでもこんなことをやるような弁護士もいるんやと分かってもらうことで 弁護士の敷居を下げることにも繋がると思いますし、 弁護士会の広報にも少しは役立てているのではないかと思います。
それに、やっている我々もがんばって練習をする中で劇団員同士の 結束も高まりますし、演じることは証人尋問などでの度胸にも繋がりますから、 悪いことばかりではないと思っています。
あんな劇団は要らないと言われないかぎり、これからもできる範囲で がんばって少しでも皆さんに喜んでいただけたらと思います。
というわけで「劇団ななころび」はいつでもどんなところで出演することは可能ですので テレビ局から町の公民館までオファーをお待ちしております。
弁護士の劇団員も随時募集中ですので興味のある方はお声かけください。