大久保です。今年も12月になり、突然寒くなりました。
今回は今年の出来事を振り返ってみることにしますが、とりあえず思いついたものだけ書くことにします。
まずは6月のUK国民投票。
直前の世論調査では残留派がやや優勢かと思われていましたが、何と離脱派が上回り、仰天しました。
結果はともかく、投票前に離脱派が主張していたことをあっさり撤回していたのには呆れました。
たまたま離脱派の有力者だったボリス・ジョンソン前ロンドン市長が書いた「チャーチル・ファクター」という本が邦訳されていたので読みましたが、
なかなか面白い本でした。ただ日本人のノーベル賞受賞者に「前衛的な劇作家」がいるというのは、多分安部公房のことかと思いますが違いますね。
そして下半期に仰天させられたのがUSAの大統領選。
これも事前の予想を覆すものでした。ただ得票数自体はヒラリーが上回っていたようで、そのレベルでは当っていたかもしれませんが、
大方の予想を裏切りました。まさかトランプ氏が大統領になるとは。
この2つの出来事では一時的に株が暴落し円高になり、心臓に悪かったので、今後あまりこのようなことはないようにしていただきたいものです。
さてこの2つの超弩級サプライズに比べて、おめでたいサプライズが、ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞でした。
この話は受賞だけでなくその後の経緯も面白く、発表があっても本人は長く沈黙したままで、 辞退するのでは、と思いきや、突然受賞の喜びのコメントを出し、
しかし授賞式と晩餐会には先約があるから欠席するとか、もう訳が分かりません。私は辞退は格好悪いからやめてほしかったので一安心です。
そして昨日、授賞式には「友人の歌手」が歌を披露というニュースが(NHK)。
何だよ友人って、と思ってたら、パティ・スミスで、「激しい雨が降る」を歌うそうです。
私としては授賞式当日、晩餐会の外で本人が路上ライブをしてほしかったのですが、パティ・スミスは「ジャスト・キッズ」という著作(傑作です)もあり、
村上春樹の著作の書評も書いてるし、文学的才能を評価したということでしょう。選曲もまあいいのではないでしょうか。「天国の扉」を歌うのもどうかと思いますから。
このようなサプライズに比べると、日本はそこそこ安定していた一年だったのではないでしょうか。また来年もよろしくお願いします。