大久保です。
どんな仕事をする人でも、本来の業務だけではなく、附随的な業務や雑用などをすることになります。
弁護士の場合、中核となる業務は、法廷に行って証人尋問をする、弁論をする、その準備をする、書類を作成するなどでしょう。
これらの業務は頭を使うので疲れますが、それでもやっていると充実感があり、つい熱中してしまうこともあります。
とりわけ、相手方の主張を論破することができそうだ、と思ったら面白くなって、当初予定していた時間をはるかにオーバーして、書面を書くようなこともあります。ただ、主張を論破したと思っても全く噛み合っていないこともあり、その場合は徒労感を覚えます。
また文章ではなく、表を作成することにより事案の解明に資することもあります。
一度、あっちの銀行からこっちの銀行へ、またそれを分けて二つの銀行へ、というお金の流れを解明しなければならなかったことがあり、このようなケースでは、表を作成することができれば分かり易くなるので、一生懸命考えて、何度も項目を追加したり削除したりして表を作り、ようやく分かり易い表ができた!と喜んだのですが、実はそれは相手方ではなく依頼者のしたことで、やっと分かったのはいいのだけど、時間を返してください、と言いたくなってしまいました。
このような作業の場合でも、仕事をしたという充実感があるのですが、これが雑用になるとそうもいきません。充実感はないし疲れるし、できれば避けたいところで、特に掃除や整理は、面倒だからと後回しにしてしまいがちです。
ところが後回しにしていると、いざというときに大慌てすることになります。
実は今日、電話機を15年ぶりに交換することになり、最初は大掛かりな掃除もいらないだろう、と思っていたのですが、考えてみたら電話機には配線というものがあり、配線は机の下を通っているので、そこを掃除しなければならないことに後で気づきました。
それで朝から机の下を掃除していると、色々な古いものが出てきました。昔のチケットなどですが、中には競馬雑誌などもあり、見たらディープインパクトの菊花賞の特集だったのでつい読んでしまい、なかなか掃除がはかどらず大変でした。
もう若くもないので、普段から整理をするようにしたいもので、今後は「雑用も仕事のうち」と自分に言い聞かせ、少しずつやっていくようにします。