今日,午前中に京都の同期が事務所に突然やってきました。
別の大阪にいる同期から「最近,中井が疲れている,大変らしい。」と聞いて
心配してわざわざ京都へ戻る前に尋ねてきてくれました。
同期ってありがたいなぁ,としみじみ思いました。
これ以外にも,他の同期にも色々迷惑をかけているのですが,
見捨てられることもなく,本当に助けてもらっています。
弁護士や裁判官,検察官の大部分は,
司法試験に合格して,一定期間,司法修習を受けます。
私たちの時は,4月に埼玉県の和光市に集合して2か月(前期修習),
その後各地に散らばって1年間(実務修習),
また和光市に戻って2か月(後期修習)。
その間,同期は,立派な法曹になるため,お互いに助け合い,傷をなめあい,
時に足を引っ張り合い,切磋琢磨し,充実した時間を過ごしていきます。
私なんかにとっては,一番楽しい時期でした。
ただ,最近は,この同期の関係も色々変わってきているようです。
司法制度改革の中で,前期修習がなくなり,
いきなり実務修習から始まるようになったため,クラスのつながりなどが薄くなったり,
そもそも人数が多いため,接点がない人が増えているようです。
合格者の多い法科大学院出身者であれば,そのときの知合いがいるでしょうが,
合格者の少ない法科大学院出身者であれば,全然知合いがいない状態からのスタートになります。
弁護士登録後をみても,ソクドク,ノキベンが増えてきて,
そういった人たちの中には,同期とのつながりが無い人が増えてきています。
以前にもご紹介しましたが,大阪弁護士会では67期の新人弁護士向けにグループ別交流会を実施するようになりました。
ただ,同期のつながりを作るには,まだまだ不十分な点も多く,
私たちの時代のような同期のつながりを作ることが難しい状況は,あまり変わっていないかも知れません。
弁護士の仕事は,意外としんどいことが多く,なかなか大変です。
まあ,弁護士にまで依頼しなければならないトラブルを抱えた皆さんのために働くのですから,
そもそも楽な仕事出ないのは当たり前なのですが。
そんなしんどいことが続いたときに,相談したり,
助けてもらったりする一番の相手が同期なのですが,
そこのつながりが薄くなっている現状には不安を感じます。
この問題は,実は単に弁護士だけの問題ではありません。
一人の弁護士には,多くの依頼者がいます。
一人の弁護士がつぶれると,多くの依頼者に迷惑をかけることになってしまいます。
そうならないようにするためにどうすれば良いのか。
いろいろな要因が絡んでいるので,難しい問題ですが,
これからも考えていきたいと思います。
まあ,でも,同期はいいもんですよ。本当に。
クリスマスと全く関係の無い投稿ですが,
良いですよね?