私が、今一番書きたいテーマというと安保法制の問題で、一法律家として、立憲主義、法の支配、民主主義をないがしろにするこの成立過程については、一言も二言も三言も四言とも言いたいことがあります。しかし、それはまた別の場所で書くこととしますが、一つだけ、秀逸なコメントを紹介させてください。
安全保障関連法案の強行採決について新潟県弁護士会が出した会長コメントです。
「おかしいだろ、これ」。
大きくうなづきました。全くその通りです。(なお、これとは別に、「安全保障関連法案の採決強行に抗議し、同法の廃止等を求める声明」も同時に発表されています)。
さて、話題を変えて、シルバーウィーク、皆様はどのように過ごされましたか。私は映画観賞です。昨夜は、「天空の蜂」(原作・東野圭吾)を楽しみました。
自衛隊に納入される日に大量の爆発物を載せた巨大ヘリが、「天空の蜂」と名乗る何者かに遠隔自動操作により奪われた。ヘリは、福井の原子力発電所の上空で静止し、8時間のうちに日本全土の原発を破棄することを求め、要求通りしないとヘリは燃料切れで原発に墜落すると宣言。史上最悪の原発テロ。
ヘリには、ヘリの設計士の小学生の長男が迷い込んで乗っていた。手に汗握る救出劇そして犯人を追い詰めていく中で明らかになる事件の真相。いったい誰が何のために。タイムリミットの8時間のカウントダウンが始まる。狂っているのはだれか。
後は見てのお楽しみ。
いやいやとても原作が20年前に書かれたものとは思えないリアリティがあり、ハラハラドキドキ。かつイケメンぞろいでお得でした!!
でも、犯行の理由として、日本全土の原発が止め、原発を一つ破壊し、気づいても気づかないふり、見て見ぬふりをする仮面をかぶったおろかな日本人の目を覚まさせたいという点ですが、ここはその後20年の間に、原作者も予想できなかったいろいろなことがありました。3.11の巨大地震、福島第一原子力発電所の原発事故、1年以上の稼働原発ゼロ、その後の政府、企業の再稼働の動き。どうやら日本人は、これくらいのことではまだ目が覚めないようです。事実は、小説を超えています。
それにしても原子力核燃料開発事業団理事長役のこ憎たらしさ! 発言の一つ一つが安保法案の審議に関する政府関係者の発言を彷彿とさせ…と、話題が戻りそうなのでここで終わり。明日は、「アンフェアthe end」を見に行きます。