先日、最高裁判所に行く機会がありました。
期日・・・だったらかっこよかったのですが、そこは社会見学です。
数年前、大学のゼミの先生にも連れて行っていただいたのですが、そのときの思い出は、藤田宙靖裁判官がとっても気さくで素敵だったことと裁判官室が広かったこと、という大学生感あふれるものでした。
今自分が法廷に立つようになって足を運ぶと、証人席がないことや、検察官と弁護人の席・原告と被告の席が通常と逆であることなどに目が行き、少し大人になった気がしました。
写真撮影は禁止のため写真はありませんが、箕面の滝をモチーフにした織物が小法廷の傍聴席後ろに飾られており、本物の滝より荘厳に見えていました笑。
大学生の頃は読んだこともありませんでしたが、今では判例を調べるときには必ず手にする調査官解説もここで生まれているのだなぁと思うと、最高裁判所という機関の重みを感じざるを得ません。
裁判官15名に対し、調査官は50~60名いらっしゃるということです。
あれだけの数の裁判例について調べ上げて意見をつけて・・・ということをこれだけの人数で回しているってすごいことですよね。
現役の最高裁判事の先生ともお話をさせていただきましたが、改めて理論を組み立てることの大事さを実感しました。
感情が先に立って理屈が後退している事件は数多くありますが、法律家として理屈を詰めることは常に大事にしておかないとな、と思います。